インザラフのポップアップカフェは、いつかお店を持ちたい、そんな方を応援するプログラムです。
ポップアップカフェを経験後、実際に自身のお店を開いた方も多くいます。
みなさん、どんなお店を開いたのでしょうか。
お店を訪ねて、ポップアップの経験や思い出についてお話をきいてみたいと思います。
第1回は「にしまきごはん」さんです。
インザラフでも、オープン当初から人気のお店で、店主の西さんが作るおいしいごはんを私たちもいつも楽しみにしていました。
新店舗のオープンからまもなく4年になるという、お店を尋ねました。
武蔵小金井駅から歩いて15分ほど。住宅街にある一軒家。かわいらしい手書きの看板が目印です。
「料理は趣味で、お店を持ちたいと思ったことは一度もなかった」という西さん。劇団の音響として働きながら、まかないを担当するようになり、その味が評判に。
仕事の合間に、友人のたっての願いで、阿佐ヶ谷にあるシェアキッチンでお店を開くことになりました。そのうち、もっと広いところでやってほしいと請われ、インザラフへ。
「当時は、インザラフのスタッフがいつもお店にいてくれたので、安心してできました。何より、キッチンが広いのがよかった」
営業は週に1回。メニューは体にやさしいビーガンのご飯とお菓子。前日の午後から仕込みをはじめ、ひとつひとつ丁寧に調理をしていたのが印象的です。
インザラフでの様子
次第にお客さんが増えてきて、予約でいっぱいになることも増え「これなら自分のお店できるかも」と思うようになったそうです。
インザラフでポップアップカフェをはじめて、1年弱。手頃な物件が見つかり、いよいよ自身のお店を開くことに。
最初に始めたのは、アパートの1室。小さなスペースでしたが、十分と思って始めたものの、キッチンが小さすぎて、もてなすのには不十分となり、半年ほどで現在の場所に移転しました。
「武蔵小金井にしたのは偶然だったけど、畑も多いところで、地元の美味しい野菜をおすすめできることもあって、すごく気に入ってます」
近所のおじいちゃんおばあちゃんや子ども連れのお客さんも多く、地元のお客さんで賑わっているのは、西さんの作る料理がおいしいのはもちろん、居心地のいい店内も魅力の一つ。
「すごく状態が良い物件で、キッチンのカウンター以外、ぜんぶそのまま使ってます」
「料理の修行も勉強もしたことがないし、私がお店をやっていいのだろうかって思っていた時期もあったけど、“野菜が好き”というのがあれば、それだけでいいんだなって、つい最近思えるようになった」と、西さんは言います。
コロナ禍で、店内飲食ができなくなると、お弁当を買いに来るお客さんでいっぱいになったのだそう。
「1人でやってたから、すごく大変で。もう、がんばりすぎないことにした(笑)。以前は、お店を閉めてから次の日の仕込みをしていたんだけど、それも辞めた。終わりがないから、いつまででもやってしまって、体力が持たない。仕込みは、その日の朝にするように変えたら、ぜんぜん楽。続けるには頑張らないことが大事だなって」
「お店をやるのはすごく楽しい。家族や友だち以外、ぜんぜん知らない人がきてくれて、私のご飯をおいしいって食べてくれるのがすごくうれしい。ポップアップをやりたいと思ってる人は、絶対楽しいと思うから、やってみてほしい。楽しんでやるのがいちばん」
心地よい空間でいただく、丁寧につくられたおいしいご飯。
心も身体もほっこりするひとときでした。ごちそうさまでした。
にしまきごはん
<営業日>
金、土、日、月、火
11時〜17時※売り切れ次第終了
https://www.instagram.com/nishimakigohan/
https://m.facebook.com/nishimakigohan/
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