いつか自分のお店を開きたい
こだわりのメニューや食材を多くの人に紹介したい
人と人がつながる場を提供したい
インザラフのポップアップカフェは、さまざまな想いを持った店主たちが営業しています。
そんな店主たちの想いやこだわりをお伝えする「ポップアップカフェ営業中!」。
第3回は、毎週日曜日に営業中の「Viability」です。
店主の荒井さんは、今年4月のオープン直前、3月にカフェの専門学校を卒業したばかり。「いつか」ではなく、「今すぐ、お店を開きたい」そんな想いを抱きながら、学びと経験を積んでいるという荒井さんにお話を聞きました。
「工業高校を卒業後、周りは就職する人が多くいた中、やりたい仕事がなく、ものづくりが好きだったので飲食に興味を持ちました。さまざまな学校のパンフレットを見るうちに、カフェ科という学科に興味を持ち、入学を決めました。学校には、大まかにパティシエ科とカフェ科があり、フード、スイーツ、パン、ドリンクなど、いろいろな技術を幅広く学ぶことができました」
入学後は、友だちとカフェ巡りをするようになった荒井さん。
「いろんなお店を見るうちに自分もお店を開きたいと思うようになりました。そんな時、キッチンカーで間借りカフェをしている方と知り合い、紹介してもらって、表参道の細道のところで、初めて自分たちで間借りカフェを体験しました。その経験を活かして卒業後もお店をやりたいと始めたのが、4月から毎週日曜にインザラフで営業させてもらっているViabilityです。メンバーは変わってしまいましたが、より大きい夢を叶えるために日々頑張っています」
インザラフはInstagramを通じて見つけたそう。家から距離は遠いものの、設備や内装に惹かれたといいます。
「インザラフは、まずはのんびりやりたいと思う方におすすめだと思います。ちゃんと集客すれば売上も出せると思います。僕たちの主なメニューは体験もできる”各ドリンク”、フードはパスタやグラタン、スイーツは季節のものやブリュレ風チーズタルトを提供しています。ドリンクやフード、季節のスイーツは学校で習った技術がとても役立っています。チーズタルトは、昔から食べていた、母の作るレシピを使わせてもらい、少しアレンジをしました」
Viabilityの特徴の一つは、体験ができるところ。ハンドドリップの淹れ方を教えてくれたり、ラテアートやオリジナルのセパレートティーを作れたり、光サイフォンでのんびりコーヒーができるのをながめたり…。ほかのカフェにはない時間を楽しめます。
「体験をしていただくと、通常の値段の100円引きにしています。専門学校生として2年間学んだ技術、大会などで実績を残しているわけではないので、ちょっとしたエンターテインメントとして、体験して楽しんでもらえたらと思っています」
週に一度の営業のほか、スペシャルティーコーヒー店で働いている荒井さん。ほかにも、フードトラックのイベントの手伝いなどをするなど、人との出会いに感謝しながら、日々、経験させてもらっているといいます。
「店名のViabilityには“可能性”という意味があります。どんなことにも挑戦することで無限の可能性が広がっていくと思っているので、自分自身やカフェそのものにある可能性を信じてお店の名前にしました」
「学生時代にキッチンカーで間借りカフェをやったことがすごくいい経験になったので、お店をやりたいと思っている人はみんな経験するといいなと思っています。いつか、学生を対象に、ポップアップの体験ゼミができるようなスペースを作れたらいいなと思っています」
荒井さんの話を聞いていると、やってみたいことや想いにあふれていて、なんだか羨ましくなってきます。やりたいことをひとつひとつ試しながら経験を積んでいきたい。そのため、インザラフでのViabilityの営業は8月まで。その後、ほかの場所でもポップアップカフェを開くことも計画中。いろんな場所で試すことで、自分に合った場所や自分らしいお店の形も見えてくるのかもしれません。
「ポップアップカフェをやりたいと思ったら、やってみた方がいい。やりたいなと思いながら、何もやらずに時間が過ぎるぐらいなら、自分でやって判断した方がいい」
お店をやるのは大変なこと。だからこそ、学べることはたくさんあります。インザラフでの経験も次のステップになるとうれしいです。
ポップアップカフェ【 Viability 】
毎週日曜 11:00〜19:00
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