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ポップアップカフェ営業中! 〜 梢 〜

更新日:2023年12月1日

いつか自分のお店を開きたい

こだわりのメニューや食材を多くの人に紹介したい

人と人がつながる場を提供したい


インザラフのポップアップカフェは、さまざまな想いを持った店主たちが営業しています。


そんな店主たちの想いやこだわりをお伝えする「ポップアップカフェ営業中!」。


今回は、毎週月曜日に営業中の「梢」をご紹介します。



「梢」のメインメニューのひとつが日本食ランチ。からだも心も癒す、日本の食卓をテーマに家庭料理を作っています。店主のこずえさんが和食にこだわるのは、自身の海外生活の経験からきているのだそう。


「ドイツのベルリンで日本食レストランを開いていました。日本では管理栄養士として働き、自分の人生を考え直そうと一念発起。当時、興味があったビーガン食とベジタリアン食を学びに渡航しました」


日本食のビーガンレストランでバイトをはじめたところ、予想もしないコロナ禍でお店が閉店してしまうことに。


「シェアスペースとしてお店をやってみないかと声がかかって、韓国人の方と私で、店をシェアすることになりました。そのテナントの衛生許可が肉魚を使えないものだったので、ビーガン食で行うことになりました。」


お店の名前は「USAGI」。ロックダウン解除を待ってオープンしました。



「厳しいロックダウンで外食が規制されていたので、待ちに待ったという勢いで来店してくれました。提供していた食事はドイツの野菜を使った日本食。酢の物とか、セロリの根のきんぴらとか。日本食を選んだ理由は、街にあるビーガン料理が全く美味しくなかったんです。どこの店も」


お皿にじゃがいもとレタスなどの野菜が、乱雑に盛られているだけの味気ない料理をみて、初めて日本食の素晴らしさに気づいたといいます。



「お客さんのほとんどはビーガンではなかったですけど、寿司、ラーメン以外の日本食を知れたという喜びの声も頂きました。帰国後も料理の仕事を続け、インザラフのオーナーの松本さんと出会いポップアップのご紹介を受けました。お店の第一印象は、居心地がいいのと、おしゃれ。シェアスペースを何件か見学に行きましたが、多くの人が使うのでごちゃごちゃしていて、まとまりがない感じがしていました。ここは違い、お客さんも働く人も落ち着けるスペースだなと思って、借りることを決めました」


お店のコンセプトはもちろん日本食。


「3年間ドイツで暮らすうちに、食べるものが変わったことで、体の消化機能が追いつかず、すごく太ってしまって。でも、帰国したら、すっと痩せたんです。それで、日本人の遺伝子を持っていたら、日本食が合っているんだなと。一方で、改めて日本の食事状に目を向けるとショックでした。海外では日本食は素晴らしいと誇りすら感じていたのに、スーパーなどには山のように加工品があって、お菓子の陳列棚も多い。売り切れない量の食材や食品が並ぶ。昔ながらの煮物や和え物は売っていても、添加物が入っていて逆に体に負担がかかってしまう。本来の日本の食事を伝えていきたいと思い作っています。」


ランチには、おかずが4品とご飯、お味噌汁が並びます。


「毎回、買い物にいって、そのときに美味しそうな野菜を選んでから、献立を考えています。1品に4種類以上の食材を使うことを心がけています。栄養バランスだけでなく、いろんな食感があると噛む回数も増えて満足感にもつながるので。科学調味料も使用せず、調味料はシンプルに体にも優しい食事を作っています」


スイーツの米粉のシフォンケーキにもこだわりが。



「ドイツでは、パン生活にも疲れてしまい、お菓子も米粉で作りたいと思って、ベルリンに住んでいるころから試作をしていました。現在のレシピは日本の暑さがヒントになっています。冷やしてしっとり美味しいケーキ。そして、この甘さは海外にない。繊細な日本人の舌で感じる甘さ。日本ならではの商品になりました。作る私も楽しくて、大好きなシフォンケーキです。」


そして、8月のオープンから3ヶ月。


「もともと、お店をやっていたこともあり、慣れることは早かったです。料理を作るときも楽しいですが、お客さんとの新しい出会いもワクワクします。ご縁でいくつかの仕事をしてますが、次のステップも検討しています。人生の目標としては、日本と海外を行き来して自分の体感や体験、感動を伝えてきたいですね。料理だけでなく、自然や環境、価値観も知りたい。私にはそういう生活が合っているのではないかと思っています」


「私は、料理人のほかに、過去の記憶を書き換えるヒーラーという仕事をしています。悩んでいる方の悩みの根源を透視して、修正をしていくというものです。ヒーラーも人のお役に立てる仕事なのでとてもやりがいがあります。」


梢の定食メニュー「月からのメッセージを込めた日本食ランチ」には、ヒーラーとしてのこずえさんの想いも込められています。


「ドイツのお客さんから、私の食事は懐かしい味がすると言われたことがあります。ヒーラーをしていることもあり、結び付けてみようと思いました。『月』には潜在意識という意味もあり、メッセージは、召し上がっているあなたの潜在意識からのメッセージを受け取ってくださいと意図しています。食事をしながら、自分だけの時間を過ごしてください」


さまざまな体験から学んでいくことが多いと言うこずえさん。ポップアップカフェをやってみたいと思っている人にも、まずは一度やってみてほしいと言います。


「定期的に借りることで見えてくることもありますが、やりたいと思っている人なら、1日だけでも、数時間の体験だけでも、把握できることもたくさんあるはず。そこから計画を練り直すこともできますし。そしてここでは、ほかのポップアップカフェの方と、なかなか会う機会はありませんが、会わないながらもチームワークみたいなものも感じますよ。ひとりじゃないという安心感もありますね。みなさんといっしょにできている感覚もうれしいです」


自身の体験を通して、気づきや学びを得、次のステップへ。今後もこずえさんの未来に期待しています。


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ポップアップカフェ【梢】

毎週月曜10:00〜18:00

(食事のラストオーダー15時まで)

@kozue_moon_cafe


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